最近では、「日本の社会はちょっとおかしいんじゃないか?」と感じている人も増えてきたように思える。
日本社会のおかしな点はあげればキリがないが、その中でも飛び抜けて異常なのが「過労死」だ。
過労死とまでは行かなくても、連日連夜働き詰めで疲れ切っている人もかなり多い。
海外では過労死というものがないというのはみんな知っていると思うが、なぜ日本でだけ過労死というものが起きるのか考えた。
目次
「精神的に辛い」というのが認められない社会

メンタルの不調は、「甘えだ!」「ただの言い訳だ!」と言われ、なかなか受け入れてもらえない。
まあ、日本で働いていたら体調不良でも我慢して出勤させられるのが普通だから、メンタルの不調を認めてもらえないというのは当然だ。
「病は気から」という言葉があるように、精神的に病んでいると体調も悪くなってくる。
でも、それが受け入れられないのが日本社会だ。精神状態に関心なんてないのだ。
メンタルヘルスを甘く見過ぎている。
そして、日本の文化ではなぜか「我慢するのが美徳」と思われているから我慢して死ぬまで働いてしまうのだろう。
私は9時5時で週5日働かされるだけでも、自由を奪われた感じがして速攻精神的に病むのに、それに加え長時間の残業、休日出勤なんてさせられたら過労死して当たり前。
断れない・自分の意見を言えない
日本の国民病、「自分の意見を言えない」。
過労死が日本でしか起こらない一番の理由は、日本人は「もう働きたくない!」「休みが欲しい!」と主張する事ができないからだろう。
それをいい事に、死ぬまで働かせると言うのは搾取以外の何ものでも無い。
仕事を辞める事は悪い事だと洗脳されている

日本では転職活動をする時に、前の職場での勤務期間が短かったり、転職している回数が多いと不利になる。
それを恐れてなかなか会社をやめられない人もいると思う。
”履歴書を汚さない”為に今働いている会社にしがみついてしまうのだろう。
転職回数が多かったり、勤務期間が短いと「こいつは忠誠心の無い人間だな」と判断される。
忠誠心なんてクソくらえだ。
視野が狭い
そもそも「企業に属して働く」という以外の選択肢を知らない人が多い。
日本社会では会社に属して働くというのが一般的で、その道から外れると人生終わると思っているのだろう。
「働いていない奴は人間失格」と思われがちだが、そんな事は全く無い。
働くだけが人生じゃ無い。
仕事なんて辞めるのは本当に簡単だ。行かなきゃいいだけだが、そういう選択肢があると知らないのだ。
辞表?
引き継ぎ?
無責任と思われる?
そんなのどうでもいい。過労死するまで働くよりよっぽどマシだ。

絶対的な上司からの圧力
上司には絶対服従の日本の会社。
上司からこれをやれ、あれをやれと言われれば断れない。
ただ勤務年数が長い、年上だというだけで異論を持つことは許されず黙って従わなければいけないこの狂った日本の風潮。
人権についての意識が低い

この「人権についての意識が低い」というのは、人を雇う企業側の問題でもあるし、雇われて働く側の問題でもある。
私たち全ての人間には人権がある。
それをもっと意識して欲しい。
毎日毎日残業させられて、上司の言う事には絶対服従で、体調不良だろうが精神的に限界だろうが働かされると言うのは立派な人権侵害だ。
まとめ
- 「精神的に辛い」というのは認められない
- 断れない・自分の意見を言えない
- 仕事を辞めるのは悪い事だと洗脳されている
- 視野が狭い
- 絶対的な上司からの圧力
- 人権についての意識が低い
以上が、私が考える日本人が過労死するまで働かされる原因だ。
「精神的に限界だ」
「休みたい」
「上司が理不尽だ」
というのは会社を休んだり辞めたりする立派な理由だ。甘えなんかじゃない。
上にも書いたように、仕事を休んだり辞めたりする事に罪悪感を感じる人もいると思うが、その必要は全くない。
「休みたい」「辞めたい」と思うまであなたを追い込む会社が悪いので、「疲れているな、休養が必要だな」と思ったらそうするべきだ。
「企業に属してただ消耗させられるだけが人生じゃない」という事をもっと多くの日本人に知ってもらいたい。
